そめきち。

2004年11月30日
仔細はわからないが、事故としか考えられない。
染は、最後に自分でご飯を食べようとして、それを戻してしまい、栄養剤を打ってもらい。

深夜に息絶えていた。

ニシダサンからもらってきた30センチ弱の仔猫のときに、彼女が寝そべった床の上、体を滑らせて、ぐるぐるまわしてやると喜んだ。最初は伸びをしたように、だんだん、軸になるぼくの足へくるりと巻きつくようになった。

おおきくなってからも、この前の土曜日の晩も、ぼくが帰ってきて、染が寝ていないときには、ぼくがうちに帰ったときには必ず通る、そのツルツルとした床まで、シパタタと駆けていき、ごろりんと横になった。

彼女の体はもう成長していて、伸びをしたまま回してやるには、その床の周りは狭すぎた。何回か失敗した後だったろうか。
回してやるときには、彼女はすぐにくるりんと背中を丸めるようになった。

帰宅後のぼくは、回して遊んであげたり、疲れているときにはおなかの辺りを撫でてあげたりした。興がのって数分になるときもあったし、ほんの2〜3秒の挨拶のときもあった。

これから、もう、することもない。


別れる前に、冷たい体に手を這わす。
頭に手をやると、自然な感じで指が顎に当たる。
そのまま顎をくすぐるようにしてやる。
これ、好きだったでしょ。
柔らかくふくらんでいたおなかを、手のひらで撫でてあげて、背骨のほうから尻尾のつけねをこちょこちょ。
ふかふかの尻尾が気持よかった。

繊細に織りあげたビロォドみたいだった、染めの毛、気持良さそうな寝顔、遊んでっていって、ぼくを見上げた顔、あたたかくて柔らかすぎたおなか、不相応じゃないの、っていうくらいにピンと伸びていた量の多いヒゲ、たまにしか鳴かない、まんぞくげなちいさな声、指でさわると気持よかった細くすらりとしたあごのライン、うっかり足の上で寝付いてしまったときの重さ、

ばいばい。 
さよなら。

ありがとう。







ペットを火葬してくれる業者が、染を連れて行った。
ぼくは仕事に行かなければならない。

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