染。

2004年11月29日
書き留めておかなくてはいけない。

ゆうべの深夜に帰宅。
プレステの脇に、染ちゃんが寝そべっていた。
撫でてやったら、様子がおかしい。
伸びきった四肢。
染ちゃんの口から箸が生えていることに気づく。
染の口の中に刺さっているのだ。
串刺しにされているみたいに、伸びきった四肢。

信じられない光景。

ゆっくりと抜いてあげる。
すぽり、と抜ける手ごたえ。
染の体が震えている。
逆立った毛、冷たい体。抱き上げる。頭を撫でる。
復活するように見えない。
なぜそんなことになったのかわからない。

たまに使ったあとの箸にちょっかいを出していて、「おいやし、ダメ!」とか、叱ってはいたのだが…

深夜だが、家人を起こす。
いかんともしがたいのではないか、といわれる。
どうしたらよいのかわからないのだが、ネットでペット深夜救急の病院を探す。
なんとか見つけた一軒に電話するも、出ない。
24時間診療をうたっていたのは大阪だった。
朝まで、抱いて寝よう。酒で痺れた頭で出した結論。

おなかの上に乗せて、染の体のところまで毛布をかけて寝る。
すぐに染、失禁。意識がないの?

シャツを替えて、そのままあたたかくして一緒に寝る。
ときおり痙攣していた染。冷たい体が、ゆっくり撫でてあげて抱いていると、だんだん暖かくなってくる。
起きたら元気になっているとよいのだが。

起床。
ぐったりとしている染。
病院へ。
なぜかわからないが、刺さった箸が上口蓋を突き抜けて、延髄などを傷つけているのではないかとの見立て。

口の中に傷がぽっかりと開いている。かわいそうに。
ゆうべみたときにも、出血なんてなかったのに。
感染症を避けても、身体不随はまぬがれないだろうとのこと。
でもね、生きていれば、良いよ。
頭から、尻尾のつけねまで、ゆっくりと撫でてあげる。
抗生剤とか注射のため、入院。

アオさん、アリさんと約束があったので、茅場町へ。
鍋をつつきながら、歓談。
そのまま、就寝。



染の訃報は、翌朝の留守番電話に入っていた。
今、かなしいのか、これから寂しくなるのかかも、わからなかった。

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